【2011年9月5日の朝礼でのスピーチより】

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今回もバンド活動時代の話です。

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人との関わり合いは、ちょっとしたことでもストレスになることがあります。私がやっていたバンド活動ですが、やはりストレスはありました。仲間同士が趣味でやっているのにそんなにストレスがあるのかと思われるかもしれませんが、実際は細かいことがいろいろありました。

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スタジオでの練習が終わると、次回のライブの演奏曲を決めたりするために近所のファミレスに移動します。そこで遅めの夕食をとったり、お替り自由のコーヒーを飲みながら打ち合わせをします。一通り打ち合わせが終わり、さあ帰ろうかという時になると各自が自分の飲食費をテーブルの上に出していきます。

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このとき、「俺はこれしかないぞ」と言いながら皆の出したお金の上から、ポケットの中の小銭をばらまくメンバーがいました。見ると5円玉や1円玉が混ざっており、どう見ても彼の飲食した代金には足りません。しかも、すでに何人かが支払ったお金の上にばらまくものだから入り混じってしまって、実際にいくら出したのかがわからなくなってしまいます。

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彼は普段から金回りがよくなくて、こうやって誤魔化すというか煙に巻くのが癖になっているようでした。実際にお金に苦労しているのは分かっていましたが、仲間内でこういうことをされるのは困ったものでした。

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それと、皆がテーブルの上に金を出して行くのはよいのですが、だれもそれをレジへ持っていこうとしないのも困ったことでした。皆、自分の代金をテーブルに置くとそそくさと外へ出てしまうので、結局私がレジで精算するということがしょっちゅうでした。

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メンバーの中で車を持っているのは私も含めて二人だけで、いつもその2台で移動しておりました。練習スタジオからファミレスへ移動するだけではなく、帰りも私の自宅が一番遠い日野市だったので、メンバーを乗せて一人は笹塚、一人は中野、一人は小平といった具合に皆を家まで送ってあげていました。

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その日は寒い冬の夜でしたが、ファミレスのテーブルに残された札や小銭をまとめてレジで支払いをして外に出ると、駐車場に置いた私の車の前で私が送っていくメンバー達が寒そうに突っ立って待っていました。本来ならそうした連中がレジで精算をして運転手である私を先に出させてくれれば、車を開けて他の連中も中で待てるし暖機運転もできるのに、そうした気配りというものがありませんでした。

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お金の払い方というのは、単に自分の飲み食いの分を払うというだけではなく、どのようなタイミングで支払うかというのも大切です。私の尊敬する人々は、一緒に食事に誘ってくれた時には、そろそろ店を出るというタイミグで「ちょっとトイレ」と言って席を立ち、こちらに気を使わせずにそっと支払いをしてくれます。大人ですね。こうした大人の振る舞いを見てぜひ真似をするようにしてください。

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