レストラン
中華レストランのパターンとして、入口付近にいけすがあり海鮮つまり魚介類がたくさん陳列されていて、客は自由にこれらを選んで調理してもらうのが一般的。
莆田では毎日中華レストランで食事したが、すべてがこのパターン。面白いのは、個室の構造。広くて豪華な個室には回転テーブルがあるのは当たり前だが、店員が準備をする間待つためのソファが必ずしつらえてある。そこには大型液晶テレビがあり、食事の準備ができるまでお茶を飲んで待つこともできるし。カラオケやマージャンもできるような感じになっている。さらには、個室には必ずトイレが付いていて、なぜかバス(風呂)もついていたりする。帰りの日にアモイで食事したが、こちらはさすがにそこまで広くはなかったので、土地の価格に応じて広さも変わるのだろう。
いけすに並んだ海鮮

たん吐き
よく中国人はどこでもたんを吐くといわれるが、確かにそういう場面をしょっちゅう見かけるので、当たり前の習慣らしい。さすがにホテルロビーとかではやる人はいないが、ロビーから別館への通路などでは平気でやっている。どうも屋根のないところや外と接しているような場所はやってもよい場所と認識しているようだ。また、道端で子供に小便をさせるということも当たり前らしく、中国のディズニーランドではこれも問題となっているようだ。今回も夕食を食べにレストランへ行くと、入口の前で平気で子供を抱えて小便させている母親を見つけた。日本なら、食事を出す店の前でこんなことをしたら店主が怒るだろうが、あちらでは誰も何とも思わない。私はこれを見ても今回は驚かなかった。なぜなら、ついこの間東京の蒲田駅の前で側溝の雨水の流れ込む格子状の網のあるところ(あれをなんというのでしょうか)で同様にして小便をさせている母親を見たからだ。人目の付かない道端ならまだしも、大勢の乗降客が行きかう通りの真ん中で平気でやっていたのでこの時は面食らった。当人はおそらく日本人ではないであろう、ある意味、蒲田も国際化しているといえるかもしれない。
取引先企業の入っているビルで打ち合わせを行った。会議室はさほど大きくなかったがなぜか部屋の中にバスルームがあり、トイレと風呂が付いている。打ち合わせ中、タンの絡まったあちらの人が「カーッ」と喉を鳴らし、このバスルームのトイレにタンを吐いた。なるほど、タンつぼとの兼用で部屋にトイレが用意してあるのかと合点が行った。

マッサージ
今回の滞在先で大変気に入ったのが現地のマッサージ。ホテルの部屋にチラシが置いてあり、見るとなんとなくいかがわしい雰囲気が漂っていたが、価格があまりに安いので試しに呼んでみた。これが2時間みっちりと足裏マッサージと肩腰など全身をやってくれてたったの110元つまり1500円くらいである。日本だと60分で6000円くらいが相場であろう。もちろん中国でも上海、北京などでは日本並みだと思うが、やはり地方に行くとがぜん物価が安くなる。
マッサージをしてくれたのは今風の若い女の子だったが、見かけによらず力も強く揉み方もうまかった。肩をギュッとやられたときは思わずイタタッと叫ぶくらいだった。おかげで冬になると痛くなる頭と首の付け根の部分の痛みが解消された。もちろん翌日も同じ人を指名してマッサージしてもらった。

アモイの電動自転車
最終日に宿泊したアモイは、有名な観光地だけあって莆田に比べるとかなり都会である。信号機もちゃんとあるしカルフールなどの Shopping Mallもある。街を歩いていると音もなくバイクが通り過ぎていく。よく見ると電動機付き原チャリである。こいつが街中のあちこちを走っている。中国も意外にエコロジーに気を使っているのだろうか。日本ではあまり紹介されない光景である。

目的を達する速度
世界的経済危機を迎え中国の経済発展も鈍化しているようだが、それはすでに大きな発展を遂げた北京、上海、大連、深圳などであり、元々発展途上にいた地方都市はまだまだ元気なのではないだろうか。今回、莆田市を訪れてそう感じた。
中国人は列に並ばない、車も人も我先に突き進む、自己主張が激しい、などと言われるしそれは確かにその通りである。つまり無秩序と混沌とした国である。しかし、何かの目的を達するためには、秩序などよりも大勢で思い思いに行動する方が早いのも事実である。そのために多くの物や人が犠牲にもなるが、マクロ的に見たらこれが一番手っ取り早い。何度も失敗し、犠牲を払い、後戻りすることもあるだろうが、圧倒的多数の人間が強烈な欲望と動機付けをもって行動すると、それはものすごい力となるのである。

話は多少飛躍するが、胎児が母の胎内で育つ過程では創造だけが起こるわけではない。例えば手のひらは最初は団扇のようにすべての指がつながっており、魚のヒレのようになっている。いや元々はるか昔はヒレだったのだろう。それが成長する過程のある時期に指と指の間の細胞が死滅し指が1本1本独立した形状になっていく。つまり破壊も成長の過程で重要な役割を果たすということである。なんだか人の歴史のような不思議な共通点を感じる。

政府が強力な権限を持ち、人民には情報や行動などに大きな制約を課せられる国がよいとは思わないが、民主化された先進国では考えもつかないスピードで発展していくことができるのは、国としての強みである。日本と中国を比較すると、(現代の)中国は実利主義、個人主義であるのに対し、日本は世間や倫理感を大切にし、上下(浄と汚)を厳格に分離する隠す文化(恥の文化)であるように感ずる。心の中に恥をわきまえる気持ちを持ちつつ、ビジネスではタフに行動できることが日本のビジネスマンに必要だと思う。

最後になるが、一人ひとりが活力に満ち、街全体が活気を帯びた中国の地方都市を訪れて、なんだか元気をもらって帰ってきた気がした今回の出張であった。

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