健康診断で再検査となり夏前に精密検査した結果、さほど問題はなかったものの心臓の血管に少し動脈硬化の前兆らしきものが検出されたため、医者から悪玉コレステロールの数値を下げるよう注意を受けました。

どうすればよいかというと、あたりまえのことですがカロリーの取りすぎに注意、適度な運動、酒を控える、という生活改善を実践するというものです。しかしこのあたりまえのことが「わかっちゃいるけど辞められない」というやつで、これまでなかなか生活改善をできずに過ごしてきました。

ところが、夏ごろに余ったポイントの有効活用のためにスマートウォッチを購入したところ、これに健康増進のためのいろいろな機能が付いており、体脂肪計と組み合わせると様々な数値が見える化出来ることがわかりました。

そこで、8月に現在の体重74キロから12月までに4キロ減らして70キロにする目標を設定しました。すると目標とする1日の摂取カロリーや運動量などが自動計算され、日々記録を付けることで目標にどのくらい近づいているかがわかるようになります。

そうして日々ウォーキングや筋トレ(といっても自宅でできる8分程度の軽いもの)と食事制限を続けていった結果、11月になってほぼ70キロを下回るようになり、ズボンのベルトもずいぶん緩くなったと感じています。

こうしてあらためて、目標設定、行動、見える化というものの大切さを再認識しました。目標だけを設定しても、結果が見えないと「いつかその目標にたどり着けたらいいな」程度の希望だけで終わり、行動に結びつかないことがままあります。目標を立てることはつまりPlanですね。そして行動はDo。見える化により今自分が目標に対してどの位置にいるのかを認識し、行動を今のまま続けるのか、もう少し内容を変えるのか考える、つまりCheck。そして次の行動につなげる、Action。これがPDCAです。

今回は4カ月で4キロ減量という常識的な目標(と言っても月に1キロ減らすのは結構大変ですが)だったので、思い描いた通りに結果が出ましたが、これを4キロではなく10キロという無理な目標だったらどうなるでしょう。毎日相当量の運動をしなければならずそれには仕事に支障が出るでしょう。なにより健康のためにやっていることがかえって健康を害することになるやもしれません。だから、無理な目標を何が何でも達成するというようなことをすると自分自身が苦しくなるし結果も付いてきません。自分の現状、実力、置かれている環境などを考慮して正しい目標値を掲げなければなりません。その目標に対して努力することが楽しく感じられるくらいにしておかなければただの苦行になってしまいます。

知床で船の事故を起こした観光会社、最近問題になっている自動車販売会社、これらは外部の経営コンサルに指導を仰いでいたという噂ですが、相当無理な目標を経営陣が立てたのだと思います。経営コンサルは一通りのセオリーや方法論を示したのでしょうが、経営陣がむちゃくちゃな目標にもかかわらずそのコンサルの手法に則ればそれが達成できると勘違いしたのではないかと思います。まさに無理を通せば道理が引っ込むというやつです。

私もそうした経営コンサルの人たちと付き合いがあったのでわかりますが、その説くところのメソッドを実践するとどんな夢でもかなえられるという行き過ぎたモチベーションを持つことがあります。以前来社したベンチャー企業の若い社員は、自分たちのビジネスが特に目新しいものでもないにも関わらず「ユニコーン(評価額が10億ドル以上の未上場企業)を目指します」と臆面もなく言っていたことに驚いたことがあります。どこかのコンサルにかぶれたか、MBAを取って授業で参考にした超有名企業と同じことが自分にもできると思い込んでしまったか、いずれにしろ危険な匂いがします。

お釈迦さまは、悟りを開くという目標のためにヒンズーの厳しい修行つまりメソッドにより死にかけました。実際そのメソッドにより死ぬ苦行者もたくさんいたようです。しかしお釈迦さまはそうした苦行が決して悟りを開く結果をもたらさないということに気づき、自分自身のメソッドつまり瞑想などを実践して悟りを開いたわけです。

個人でも会社でも同じことですが、個人ならば自分や自分に関わりのある人々にとって、会社ならば社員、得意先、社会に対して良い結果をもたらす実現可能な目標を掲げることと、PDCAサイクルを回して目標の達成に向かって進んでいくことが大切だと思う次第です。

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