今週の後半は、沼津に2泊3日で出張でした。
狩野川の河口から見る富士山 | 沼津城本丸跡 |
私の父の友人で、山蔭神道の神官であり中村天風師、植芝盛平師の弟子でもあった佐々木の将人師のお言葉を紹介します。
「戦争の原因は宗教にあるのか?」と聞かれた佐々木師、それに答えて、
「といっても過言ではない。自分のかけているメガネのレンズが自分に合うからといって人に押し付けるようなものだ」
とおっしゃっています。
戦争に限らず、日常の些細なことでも自分の価値観を人に押し付けてしまうことの戒めとしたいですが、信念を持つということは人生において何よりも大切なことでもあります。自分の信ずるものを他人に無理やり押し付けることは慎めということでしょう。神道というものは宗教と違い、全てをあるがままに見る。何事も否定せずまた妥協もしない。すべてあるがままに大肯定する。大きなものも美しいものも汚いものもありのままに写す鏡のような心になることが神道だと佐々木師はおっしゃっています。
「清濁併せのんで清を出す」ということだそうです。