昨日から読み始めた「塞王の楯」。

私が以前住んだことのある滋賀県坂本あたりが舞台なのでつい購入。

石垣づくりで有名な穴太衆ゆかりの穴太駅は京阪坂本駅から2つ隣であるし、何といっても坂本は「穴太衆積みのまち」として知られています。

本書は550ページの長編で今は160ページくらいまで読んだところ。それでも色々と気づくことや思い当たることが多くためになります。

ああ、石山とか石部という地名はそこからきているのか、とか、大津市に3年も住んでいたのに大津城があったことを知らなかったり、浅学を恥じることも多々あります。

そんな中で大きな疑問を持ったのが第3章に出てくる大津城の暗渠。岸に面した空堀は湖面より高い位置なのに、どうやって水を汲み上げるのか、文章を読んでもさっぱりわからずGoogle検索するとやはり同じことをYahoo知恵袋で質問している人を見つけました。

そうこうしているうちに「ああそうか」と気づきました。「これはあれだな、”醤油チュルチュル”だ」。天才発明家のドクター中松氏が考案し、石油ポンプとしても使われているあの原理。

要は湖から水を引くには既存の石垣や構造物を組みなおしたり堀を広範囲に掘削したりしなければならず時間と金がかかる。そこで空堀の一部分だけ深堀りしてそこに湖の中からパイプ(石垣と板による)を引いて石垣の上に一旦上げて石垣の上を這わせて前面の深堀した場所まで導けば取水口より排水口の方を低くすることができるので水が勝手に流れてくれる。というう理屈でしょう。もちろん最初に呼び水やエアー抜きして吸い上げるポンプの作業は必要でしょうが、一旦開通すれば後は勝手に流れる。まさに”醤油チュルチュル”。

小説の中で作者が註として「解説せねばなるまい、これはあの”醤油・・”」と一言書いておいてくれれば多くの読者がすっきりと読み進められたのに。

この先を読み進めないと本当にそうなのかはわかりませんが、そういった意味でも読み進めるのが楽しみです。それにしても、登場人物が皆関東弁で話しているのがとても気になる。私は大津に3年いたけれど、関東弁を話すのでずいぶんと地元の人からいじられたり嫌がられたりといった経験をしたので違和感がぬぐえない。なぜなのか作者に聞いてみたいです。

「塞王の楯」への2件のフィードバック

  1. 「湖面より低くなるほど掘るつもりはない」と言ってます。
    仮に一部だけ低くしても、それ以外の場所には水は行きません。
    方言は気づきませんでした。滋賀県出身ですが違和感なく読んでしまってました。

    1. コメントありがとうございます。
      本書を読み終えても結局その原理は分からず仕舞いでした。
      少なくとも”醤油チュルチュル”ではなかったようです。
      方言については違和感なしということで、貴重なご意見ありがとうございます。

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