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話を就職活動に戻そう。コンピュータエンジニアになりたいと思うのであれば、なにかそう思うだけの理由があるはずだし、声優になりたいとかゲームクリエイターになりたいという人たちだって、ただ流行りだからとか、かっこいいからなどというだけでそれを職業に選ぶほど安易ではないだろう。
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面接をしていると、このバックボーンが見えない学生が多い。バックボーンのない人間なんて、私からみれば異界から飛び出してきたお化けようなものである。しかし、彼ら、彼女らはそれを表現する能力が欠けているか、自分のことをよく見つめなおしていないだけであろう。そう、バックボーンは誰にでも必ずあるのだ。これから就活をしようという学生さんは、自分のことをしっかり分析する必要がある。
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自分の長所は何で、それはなぜそうなったのか、自分の価値観はどういう経験をしたから身に付いたかなど、自分のことではあっても時間をかけてじっくりと見直さないと、意外に自分のことは見えていなかったりするのである。これは、学生に限らず、社会人でも同様で、ビジネスの場でもプライベートでも、自分を知らない人に自分を紹介する時には自らを語ることができるストーリーが必要になる。
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学生さんは、ぜひ自分自身のことをPRするホームページを作ると仮定して企画を考えてみるとよい。自分のどのようなところが売りで、どのような実績を持っているのか。強みは何で弱みは何か。そしてどのようなことをやりたいと思っているのか。良い面も悪い目もきちんと説明のつく形で表現しないと相手は信用してくれない。
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これは企業ホームページでも同じ。初めてホームページを作る会社は、それを作成するにあたり意外に自社のことを知らないことに愕然とする。経営者自身が、自社の強みや特徴、取り扱っている商品がどういうもので、顧客にどのようなメリットを与えるのかという説明ができなかったりするのだ。