最近気になることとして、近所に24時間営業の大型コインランドリー店が増えているというものがあります。

コインランドリーというと私が20代のころは銭湯の横に併設されていて、家に洗濯機のない単身者が風呂に入る前に洗濯物を放り込んで、風呂から出てから洗濯物を取り込んで家に帰るというのが定番でした。

最近の大型コインランドリーは、家では洗えないような大物を扱えるというのが売りのようです。以前、NHKの番組でニューヨークのコインランドリーを3日間カメラで撮り続けるという番組があり、日本とは違って大きなフロアーで子供が遊んだりしているのを見て日本とはずいぶん違うんだなと思っていました。

ここにきて大型コインランドリー店が乱立とまではいかないまでもかなり増えてきているのは、どこかでその手のフランチャイズを仕掛けている組織が複数いて、金融機関でだぶついている行き先のないお金が投資資金をして巡っているのではないかと推測しています。

たしかに、ちょっとした土地を活用したいと思っているオーナからすると、今更コンビニではないだろうし、貸し駐車場も更地でないとできません。大型コインランドリーならば、色々と魅力的に映るのかもしれません。売りとしては次のような感じでしょうね。

  • ターゲットは、単身者のみならず一般家庭も取り込み、家では洗えない布団のような大物や靴などの家で洗うには面倒くさいものも手軽にいつでも洗える
  • スタッフ(店員)は必要ないので、コンビニのように労働力不足でオーナーが地獄を見るようなことはない
  • 24時間営業なのでいわゆる「チャリンチャリン」ビジネスである

しかし、実際あちこちにこのような大型コインランドリー店ができてくると心配になります。まずもってそこまでニーズがあるのかどうか、そして乱立してカニバリズム状態になるのではないか、さらには、初期投資はかなりかかるでしょうし、水道光熱費はそこそこかかるでしょうから粗利がそこまで稼げるのかどうか。損益分岐点超えがそんなに楽にできるようには私には思えません。

どうせ空きスペースを利用するなら、まだ少し早いかもしれませんが宅配荷物の預り所として貸しロッカーの24時間営業をやった方が見込があるように感じます。すでにAmazonが始めているようですが、他の通販の荷物も分け隔てなく扱えるようになればかなりのニーズがあるはずです。そのためには運送会社とのインターフェイスをどうするかとういう課題がありますが、そのあたりは時間が解決するでしょう。

なにはともあれ、大型コインランドリー店の先行きにはちょっと心配です。

 

 

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