本日お伺いした同業のソフト会社の社長さんが、「アメリカのITパッケージメーカーは導入に当たり、サポートする期間をいつからいつまでと予め定めて、その期間を過ぎると導入が終わっていようがいまいが関係なしに作業を打ち切るんだよね、日本じゃ考えられないよ」と話してくれました。

それに対して、日本では顧客も仕様を決めないし、受託した側も提案ばかりで仕様をまとめる技量がないからいつまでたってもシステムが稼働しないということは珍しくありません。

確かに予め期限を決めてしまって、仕様が決まらなくてもシステムが稼働しなくてもそこで作業はおしまい、という風に割り切れたらそれは楽でしょうね。もちろん、稼働しない原因が顧客側にあろうが受託した側にあろうが関係なく打ち切りです。延長が必要なら再契約をして延長料金を払え、ということでしょうね。

このように期限を厳格に定められると、顧客も緊張感を持って必死で期限内に仕様をまとめようとしますから、結果的にはお互いがハッピーになるかもしれません。

なんだか、このブログの昨日の話題、「人が乗ろうとしていてもベルが鳴ると平気でドアを閉める」山手線みたいです。ルール厳守で期限(時間)を守れなかったら自己責任という欧米式のドライな感覚です。

確かに、情を挟むよりも厳格にルールを決めて運用するというのは曖昧さがなくて明快ではあります。でも、我が家の最寄りの東急池上線は、ベルが鳴っても改札から必死に走ってくる人がいると優しく待っていてくれます。こうした牧歌的な雰囲気の方が生活している側にとってはほっとするのも確かです。どちらのやり方がよいかと一概には言えませんね。

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