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そろそろ夏祭りのシーズン。先日も品川でお祭りがあり子供を連れて遊びに行った。子どもはとにかく店で何かを買いたがる。それも、親から見てどうしてこんなものをというようなくだらないものばかりに目がいく。
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上の子が小学2年で、ようやく3ケタの足し算引き算ができる頃なのだが、どうもまだお金の計算がわかっていないようだ。下の子は4歳なのでなおさらのこと数字は全くわからない。こうした二人に、一人500円ずつとお金を渡して大切に使えと諭しても、馬耳東風。最初に目にしたかき氷屋でまず200円使う、しかも二人で分け合えばいいのにどうしても自分の分がほしいと言って別々に買う。そして、その隣で売っているラムネを見るとまた欲しくなって、どうせ一口でげっぷとなるのに買わないと気がすまない。
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次に目先は当てモノに向かう。輪投げやひもを引っ張るくじなどが代表的だが、たいがい300円なのでかき氷を買ってしまった彼女らにはラストチャンスとなる。そして300円払ってトライするもののスカを引く。下の子などは輪投げの輪が、商品を置いてある台にすらまともに届かず、どうしようもない景品をもらうだけとなる。
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なけなしの300円がたった1枚のつまらない絵葉書に化けてしまい、それを手にして呆然とする長女を見ていると不憫ではあるが、こうした経験がお金の大切さを知るための良い機会だと思って別にとがめはしない。お金を奪われて、がっかりし、心を痛めるという経験をしてほしいのだが、心を痛めるのは親ばかり、いつまでたっても同じことを繰り返す子供たちを見ていると、「もしかしてバカなんじゃないか?」(笑)と思って暗然たる気持ちになる。
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それでも、先日は最後に金魚すくいをやりたかった長女は、妹に綿菓子が食べたいとせがまれ、さんざん迷った挙句に二人のお金を合わせて綿菓子を買うことにしたので、それなりに成長しているのかもしれない。
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今の子供は6ポケッツとかいって、両親の他におじいちゃんおばあちゃん×2というスポンサーが付いているし、少子化のせいもありおこずかいに困ることはない。外へ出るとすぐに「のどが渇いたからジュース欲しいー」と騒ぐ。私が子供たちを連れて散歩する時は極力そんなものは買わない。近くの公園へ寄って、水道の水を飲ませようとする。最初のうちは激しい抵抗を見せた二女も最近はようやく私といるときは、簡単にジュースは買ってもらえないと悟ったらしく、公園で東京のおいしい水道水を飲むようになった。公園の水道の蛇口が多少不潔でもかまわない、私が子供のころは平気で直に口をつけて飲んでいたものだ。