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情報共有の力 1/2

先週読んだ本で、なるほどと思う箇所があったので紹介します。
「ウェブ進化論」というこの本の中に、グーグルの組織マネジメントについて説明している箇所があります。

「戦略の議論、新サービスのアイデアから、日常の相談事や業務報告に至るまで、ほぼすべての情報を社内の誰もが読めるブログに書き込んで公開することにより、すばやく情報の共有を行っている」(抜粋)

グーグルでは社員全員がブログを使って情報を共有することにより、仕事のスピードが著しくアップし、社員のモティベーションも高まるのだそうです。

しかしこれは、わが社でも行っていることですね。そしてその目的はまさにこの本に書かれていることと同一です。私が会社設立以来心がけてきたことは、技術的なものから経営に関することまで、なるべく情報を隠蔽することなく、その情報を必要とする人にも、しない人にも、あまねく伝えるということでした。皆さんの中には、この情報共有はクオーレにおいて当たり前に行っていることから、それが世間一般の常識だと捉えているかもしれませんし、上の人から言われて面倒だなと思いながら週報を掲示板に書いている人もいるかもしれません。私はこれまで、ことさらこの情報共有の大切さについて説明してきませんでしたが、今回はよい機会となりました。

皆さんの中には、私がある案件の受注にあたり、その見積書や得意先からの注文書のコピーを受け取った人がいると思います。なぜそのような文書を手渡すかということは、口で説明するとくどくなるので体で理解して欲しいと思っていましたのであまり説明しませんでした。しかし、私から注文書のコピーを受け取ったときに、その意図についていぶかしく感じていたかもしれませんね。「これを見てどうしろというんだ?」とね。

注文書には、受注金額のほかに開発スケジュール、納品物件や文書番号などが記載されています。これらの中にはそれほど重要ではない情報でありながら、同時に重要な意味を持っているものもあります。例えば、スケジュールですが、現場で作成した本来のスケジュールと、注文書に書かれている至極大雑把なスケジュールとでは、時にまったく違っている場合があります。そのような場合、注文書のスケジュールは全く意味を持ちませんし、開発メンバーはこのスケジュールを気にする必要はありませんので、このような注文書を見せられると返って混乱するかもしれません。しかし、このスケジュールには、発注側の様々な意図が隠されている場合があります。例えばどう考えても仕事が3月には終わらないのに納期が3月になっているとしたら、決算の関係で今期中に支払いをしたいのだなと分かります。

私の意図としては、注文書という生の文書を見ることにより、単に記号化された金額や納期という情報以上の匂いというか、雰囲気を感じ取ってもらいたいのです。しかし一般社員にこのような情報を見せるのは普通の会社ではほとんどないということを知っておいてください。

私が一時期在籍していたソフト会社の例です。ここは社員数百人で当時は株式公開に向けて準備中でしたが、今は上場しています。この会社で私が見積書を作るとします。その見積書は社内でも秘密扱いで、作成者の私のほかには上長にしか見せることができませんでした。あるときこの見積書を机の上におきっぱなしにしていたら、上長の課長から数字を見えるように置くなと注意をされました。また、この見積もりに対する顧客からの注文書は、私でさえ目にすることはできませんでした。しかしこれは一般のソフト会社ではあたりまえのことで、管理者以外のSEやプログラマーたちにとって、自分たちのしている仕事が一体いくらで受注されたものなのか、名目上のスケジュールがどうなっているのかなどはすべて厚いベールの向こうにあるものなのです。

必要があってそのような情報を伝える場合でも、注文書のような1次文書を見せるのではなく、必要最低限のデータだけを抽出して2次的に伝えるに留めるものです。しかし、これでは先に述べたように生々しさが欠けてしまい、その雰囲気が伝わらなくなるのです。

またこのように情報を隠蔽すると、返っておかしな勘繰りが生まれます。私が最初に就職した会社の先輩は、断片的な社長の話などから邪推して、「画面1枚作れば100万円になる、作業工数は2,3日程度のものだから、この商売はボロいもんだ」と周りに吹聴していました。

(長くなったので、続きは次回に)

― 出展 ―
ウェブ進化論 ちくま新書 梅田望夫
  「グーグルの組織マネジメント」
     情報共有こそがスピードとパワーの源泉という思想

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(失念)

原稿なしで話したので、何を言ったか忘れてしまいました。
思い出したら書き込みます。

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求めよ、さらば与えられん

学校というところ

うちの会社はほとんど新卒採用なので、社会人の経験がなく入社してきた人が大半ですね。さて、これまで皆さんが人生の大半を過ごしてきた学校というところは、誰がそのコストを支払ってきたのでしょうか。小中学校の義務教育であれば国が費用を負担しますし、高校、大学、専門学校などであれば、通常はご両親が費用を払ってくれていると思います。いずれにしろ、少なくない税金が投入されているわけです。

しかし、会社は学校とはまったく違います。会社が支払う給与は学校の教科書や教材のように自動的に与えられるものではなく、社員である自分達自身が稼ぎ出した儲けの中から分配されるのです。だからうんと働いて成果を上げている人は、そうでない人よりも多くの給与を獲得することになるのが道理というものです。

学校では、特に日本の学校では、非常に受身の姿勢で生活を送っている人が多いように見受けます。例えば授業のときに「何か質問はありますか?」と先生に聞かれても積極的に質問する人はほとんどいないのではないでしょうか。このような環境に長くいた皆さんには是非、社会では、特にこの会社ではそのような受身の姿勢ではやっていけないよということを知ってもらいたいと思います。

技術者=職人

皆さんはプログラマーあるいはSEになろうというのが当面の目標であると思いますが、これは新人研修を受けたからなれるというものでもありませんし、なんとなく言われるとおりに仕事をこなしていれば2、3年でなれるというものでもありません。折に触れ話していることですが、この世界は職人の世界と一緒です。料理をしたこともない人間が、すし屋になりたいという夢を持ってすし屋に就職したとします。そこでただ言われるままに皿洗いだけをしていて寿司職人になれるでしょうか、なれるはずがありません。一生懸命先輩の技を見て、その技術を盗もうとするでしょうし、店が終わった後には一人残って包丁を研いだり、刺身を切る練習をしたりするのがあたりまえでしょう。

この会社では受身でいてはいけません。一を聞いて十を知るという言葉がありますが、一を聞いたら十とは言わなくても三、四以上の結果を出さなくては評価されません。そこは学校とは決定的に違うところです。学校では、100点満点のテストで60点とればまずまず合格かもしれませんが、仕事において100点未満ということは不良品を意味します。なにも今すぐ一人前になれというわけではありませんが、そのようになるべく精進すること、つまり積極的な心構えで仕事(のみならず生活も)することは絶対に必要です。

質問する

私も新人の頃は見ること聞くこと知らないことだらけで自信をなくしましたことがありましたが、IT 技術の習得は一朝一夕にしてできるものではありませんし、日々新しい技術が生まれているので、常にキャッチアップする努力が必要です。そのためには、分からないことがあれば先輩に積極的に質問してください。最初のうちは質問の仕方が悪くて先輩に叱られることもあるでしょうが、そんなことでめげないでください。

分からないことがあって先輩に質問したけれども、質問の要領が悪くて叱られたAさんと、分からないことがあるのに黙っているBさんがいたとします。傍目には叱られたAさんの方がマイナス評価を受けるように思うかもしれませんが、この会社ではBさんよりも圧倒的にAさんを評価します。

求めよ

今年入社した3人には「マタイ伝」より次の言葉を贈りたいと思います。

求めよ、さらば与えられん。
たずねよ、さらば見出さん。
門を叩け、さらば開かれん。

新しいことや未知の事柄に対して、興味と好奇心を持ってください。そして、それらを理解するために、求め、たずね、門を叩いてください。何もしなければ何も変わりません。

行動すること

まずは欲することです。物事に対して好奇心を持つことです。そうすれば、それが行動に直結します。自分からアクションを起こさなければ何もおきません。何もしないで待っていても、誰かが何かすばらしい幸運をあなたにもたらすというような幻想は捨ててください。
普段からやろうと思いついた事柄をすぐにメモに書き込む癖をつけてください。すぐにできないこともあるでしょうが、紙に書くことは簡単に実行できるはずです。紙に書かなくても、携帯やPDAのメモに記入してもいいでしょう。そして、この行為はとりもなおさず、小さな行動の始まりなのです。(このあとどうすべきかは各自で考えてみてください)

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(休み)

年度始まりのため、お休みです。

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