家族旅行
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先週は子供が春休みなのでお休みをいただいて家族で沖縄旅行に行ってきました。一昨年の11月に社員旅行で行きましたので、2回目の沖縄です。前回と同様
那覇に滞在したのでだいぶ勝手は分かっており、スムーズに過ごせました。滞在中の三日間は少し風が冷たいものの晴天に恵まれ、子供たちも大喜びでした。
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前回の社員旅行の時は11月だったのでさほど人出は多くなかったのですが、今回は春休みということでしょうか、初日、日曜の夜の国際通りのレストランはど
こも満席で、予約もせずに出かけたので店を見つけるのに一苦労でした。子供はおなかがすいたと言って騒ぐし、最初に断られた店がステーキ屋だったので、子供はすっかりステーキを食べる気になっており、選択肢が絞り込まれてなかなか店が見つけられませんでした。店の客引きのお兄さんと交渉して、ようやく20
分待ちで店に入り、目的のステーキが出てきたときには、下の娘は空腹のまますでに深い眠りに入っておりました。
親は苦労してあれこれ見せてやろうと、地元の料理が食べられる民謡居酒屋とか、ちゅら海水族館とか予定を組みますが、5歳と8歳の子供にとっては、そんな
ものよりホテルのプールで泳いだり、水族館よりもその横にあるフィールドアスレチック公園で遊ぶことのほうがよっぽど楽しいようです。
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子供にとっては、飛行機に乗ること、泳ぐこと、アイスを食べること、おもちゃを買ってもらうことが第一で、沖縄という地に対して何の思いも驚きもないよう
です。牧志公設市場で沖縄そばを食べさせようと思いましたが、下の娘は市場に入るなり鼻をつまんで臭いだの気持ち悪いだの言って、結局何も食べませんでし
た。こんな子に育てたつもりはないのですが、残念です。子供は早く市場から出たがったので、市場の2階の食堂に一人取り残された私は、ひっきりなしに客が
並んでいる中、食べ残しの沖縄そば、焼きそば、ガーリック炒飯を一人で黙々と食べる羽目になりました。
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初日に行ったステーキ屋では、下の娘が早々に眠ってしまったので、国際通りで買い物などをしたいという上の子たちと別れ、私だけ娘を連れてタクシーでホテ
ルに帰りました。そのとき、タクシーの運転手が話してくれましたが、最近は定年退職したシニアの人が移住してくるケースが増えているということでした。気
候が暖かいということに加え、沖縄では花粉症に悩まされることが無いというのも理由の一つだそうです。私も花粉症持ちで、前週は寝ていて鼻が詰まり、誰か
に首を絞められ窒息死する夢を見たものですが、たしかに滞在中は花粉症の症状は出ませんでした。また、うれしいことに沖縄から帰ってきて1週間経ちます
が、かなり症状が抑えられているように感じます。5,6年前に北海道へ行ったときも、花粉症シーズン真っただ中でしたが、北海道滞在中は花粉症の症状が治
まり、帰京後もかなり緩和されたことを覚えています。花粉症のシーズン中に、2、3日花粉の無い土地で過ごすとことは、かなり効果的なのかもしれません。
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一緒に旅行に行った母が、子供たちに対して私たち親が世話を焼きすぎるということにあきれていましたが、確かに自分の子供のころからみると娘たちは幸せです。私が子供のころは、家族で旅行に行くなどということは数えるほどしかありませんでしたし、遊園地などへ連れて行ってもらったこともありません。それな
のに、娘たちは東京に帰ったら翌日は映画に連れて行ってもらい、金曜日はディズニーランドのホテルでミッキーと一緒に食事だそうです。こんなに色々イベン
トがあると、有難みもないでしょうし、後で思い出してもミッキーと一緒にゴーヤチャンプルを食べたという変な記憶が(チャンプルの意味はごちゃ混ぜという
意味なので、まさに記憶がチャンプルして)残ってしまうでしょう。
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ホテルでのミッキーとの食事について後からカミさんに子供たちの様子を聞きました。ミッキーやミニーが現れると、最初は喜んでいたようですが、あまりに頻繁にやってくるので、下の娘などは、「また来たよ」といってすっかり飽きていたようです。ディズニーランドの中ではめったに出会えないので、ミッキーを見
つけると皆大騒ぎしますが、それも希少性があるからでしょう。もっとも、私はネズミの出るレストランで食事などしたくありませんが。
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いずれにしろ、豊かになりすぎてそれに慣れてしまうというのも、子供たちにとって良いこととは言えないように思います。