たかられるボンボン国家

今の日本は勇敢だった先代、先々代の築いた遺産を食いつぶして放蕩生活を送っているボンボンのようなものです。しかも軍隊がないわけですからいくら脅しても反撃されることはない。そんな奴がそばにいたら、皆からカモにされるのは当然です。少し脅せば金を貢いでくる、相手にそんなに悪気がなくても与し易しと利用されるのは当然です。

かつて、アジアの有色人種として西欧列強に戦いを挑み、世界史上初めて有色人種の国が世界の先進国として認められました。アジアをアフリカと同じく植民地として見ていた西欧に対して正面から戦ったのは日本が最初にして最後の国家でしょう。このことは、アジアの他国に大きな影響を与え、自存自立に目覚めさせることとなりました。

そして第2次大戦後は驚異的な復興を成し遂げ、車や電子機器などのハイテク産業で世界を席巻しました。このことは、アジアの他国に対して、このようにすれば経済大国になれるというモデルを示したことになります。

人柱国家日本

日本は、このようなことを意図的に他のアジアの国々のために起こしたわけではなく、自国の利益のためにやったことですから他国に恩を売ることはないと思いますが、もっと自国の歴史に誇りを持ち、日本のプレゼンスを高めるために今の我々が何をなすべきかを考えなければなりません。

これまでにせっかく培ったハイテク技術を簡単に他の国に譲渡あるいは盗み出されてまねをされ(知財も人材もダダ漏れです)、今では円高というハンデを負わされた日本を軽く飛び越えて韓国や中国のハイテク製品が世界中でシェアを伸ばしています。

これでは、日本はただ人柱として先駆けとして犠牲を払い、矢じりの先端部分として切り込み隊長的な役割をしていただけになってしまいます。他国から見れば、大変においしい国です。いくら半導体技術や自動車産業で世界を席巻したとかつての栄光や伝説を語ったところで、アジアの国々から、「もうお前に用はない」と言われ始めているのが現状ではないでしょうか。

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