3つの企業理念のうちの1つ、「社会への貢献」について解説です。
世の中には色々な企業があります。上場している著名な企業ではあっても、その事業の内容が倫理的にどうかなと思うような企業もありますし、不祥事を起こして社会に大きな迷惑をかける企業もあります。私の考える職業とは、自分自身の倫理観に照らして恥じるところのないものであるべきだと思っています。自分はこういった仕事をしているのだと、親兄弟や自分の子供に胸を張って言えるものでなくてはなりません。
情報処理産業は、すべての産業に対して大きな効果をもたらすものです。繊維、鉄鋼、自動車、造船、金融、等々、様々な産業分野を縦糸とするならば、それらを横断する横糸のようなものであり、様々な分野の産業の発展に貢献できるものです。
また、産業界のみならず個々人の生活にも深くかかわり、その人の人生を豊かにし、ひいては国家や人種の壁を越えて瞬時にコミュニケーションをとるという夢のようなことを可能にしています。
この情報処理産業のもたらした果実は、ベルリンの壁を取り払い、冷戦を終結させ、独裁者の専横により貧困や圧政に苦しむ人々の生の姿を世界中の人々に知らしめることも可能にしています。
私は、この情報処理産業に従事していることを喜びとし、誇りに思っています。