19日から23日までベトナムへ行ってきました。目的は、現地のオフショア開発会社を訪問することです。以下、ベトナム旅行の記録です。
19日(日)
ベトナム航空で成田からホーチミンへ朝9:30発で14:20着(日本時間16:20)なので6時間50分、以外に時間がかかります。でも帰りは0:30発(日本時間2:30)で7:45着なので5時間15分、偏西風の影響なのかずいぶんと行きと帰りの時間差があります。
空港到着後、現地ガイドさんと合流してからタクシー2台でホテルへ。タクシー代は200,000VND(ベトナムドン)、日本円で1,000円ほど。もう1台のタクシーは180,000VNDだったらしいが、タクシーはメーターを倒しておらず、ドライバーの言い値でした。ガイドさんがいるのでさして気にしませんでしたが、差は100円程度。
ホテルについて16:30にロビーで待ち合わせ、しかし、1組が全然降りてこないので17:00頃に部屋へ電話してみると、時間を聞いておらず部屋のビールで酒盛りしていたとのこと。結局ホテルを17時過ぎに出て市内散策。
ベトナムのシャンゼリゼ通りといわれるドンコイ通りやその周辺を歩くと、道を走っているバイクの多さに圧倒されます。信号などはあまりなく、あっても観光客以外は誰も守らないので交差点を渡るのは勇気がいります。街はテト(旧正月)の直前なので日本の年の瀬と同じようにデパートはきれいに飾り付けがされています。新年は午年なので馬の装飾が目立ちます。
街の両替屋で日本円からドンに両替。この日のレートは100,000円が2,000,000VND。1,000VNDが5円の計算。
本格的な夕食の前に、やはりベトナムに来たらフォーを食べようと言うことで、Pho24というチェーンの店に入りました。1杯41,000VDN(200円)。ベトナムのフォーは50円くらいかと思っていたのですが、ここはチェーンのきれいな店なので価格も高め。麺の入ったどんぶりと、たっぷりと野菜(もやし以外ほとんど香草)が乗った皿が別々に出てきます。残すともったいないので野菜を全部入れたら、店員がすぐさまおかわりを持ってきてくれました。
写真に写っているおしぼり、日本なら無料ですが、ベトナムでは使ったら別料金がかかるそうです。たとえ出されても使わなければ無料ということ。食事の後、近所にあるデパートで食料品(主に酒)の買い込み。店内に入る前にボディーチェックがあり、カバンや上着などは備え付けのロッカーに入れさせられます。万引き防止のためですが、日本人には違和感があります。
いったんホテルに戻り、中国で品質管理の仕事をしている日本人のKさんと合流しレストランへ。たっぷりの肉料理とビール、ワインでベトナム視察旅行最初の夜を楽しみました。
20日(月)
同室のAさんがジョギングをしに6時過ぎに出かけました。私もしばらくしてから朝の散歩をしようと外へでてサイゴン川へ向かいました。しばらく川べりを歩いているとバイクタクシーが声をかけてきたので、そのまま後ろに乗ってサイゴン川を渡るトンネルをくぐり対岸へ渡りました。だだっ広くて何もないところでしたが、川沿いに寺があるので見てこいとドライバー、そこには天后宮(ティエンハウ廟)という寺がありましたが、土日以外はしまっているとのこと。
ホテルに戻り朝食を済ませ、9時にホテルロビー集合。車に乗ってJETRO Japan・ホーチミン事務所へ。せっかく車に乗ったが、場所は宿泊しているホテルの斜め前、歩いた方が早かったか。約束の時間は10時だが、9時半についてしまったので会議室でしばらく待たせていただく。10時から11時半くらいまでJETROの職員の方にホーチミン、ベトナムの経済状況についてレクチャーを受ける。
その後、ホーチミンでオフショア開発を手がける日本人社長の会社を訪問。オフィスを拝見すると、ちょうどお昼の休み時間で電気が消されていて社員は皆昼寝中。社長が電気をつけて我々を案内すると、皆目を覚ましたが、嫌そうな顔をする人はなく皆人なつこい笑顔で応じてくれた。13時からは徒歩5分くらいのところにあるレストランでこの社長および日本人役員と会食。
14時くらいに食事を終え、今度は日本の大学に留学してからベトナムに帰国し起業した社長の会社に伺う。距離はたいしたことないはずだが、道が渋滞しているので1時間くらいかかりました。社長から流ちょうな日本語で丁寧に話を伺いました。
空港のそばに新しくできたイオンモールへ移動。まだ今月11日にオープンしたばかり。駐車場はバイクで一杯だったが、まだ知らない人が多いのか中は意外にすいていました。家電品売り場の商品を見ると、Panasonic, SONY, LGなどの液晶テレビが並んでいますが、価格は日本の価格とあまり変わらないように感じます。所得差が10倍近くあることを考えると、ベトナムの人にとっては相当に高価な商品だと思います。富裕層でないと購買は難しいでしょう。でも、見ているとお客さんが40インチくらいの液晶テレビを買っていました。夕食はここのフードコートで食べました。フォーの味はやはり昨日食べたPho 24の方がずっと上でした。
ホテルに戻った後、Kさんから比較的安いマッサージ店の名前を聞いていたので、ホテルで場所を地図に記入してもらって出かけました。徒歩5分から10分ですが、道が入り組んでいて迷ってしまい、5人くらいに場所を聞きました。日本人街の食堂で道を聞くと、中で食事をしていた日本人の男性が丁寧に教えてくれてようやくたどり着きました。3人で並んでストーンマッサージという、熱した石を体に当ててくれるマッサージをやってもらいましたが、90分コースで300,000VNDくらい。
21日(火)
9時にホテルを出発、午前中は市内観光。まずはサイゴン大聖堂および中央郵便局。両方ともフランスの植民地だったころにフランスにより作られました。郵便局の建物の設計の一部はエッフェル塔を造ったギュスターヴ・エッフェルによるものだそうです。観光客がぞろぞろ見に来ている中で、窓口ではちゃんと郵便業務をやっているのが変な感じでした。
移動して10時に「戦争証跡博物館」へ。あのベトナム戦争の資料や遺物を展示しています。入館料は15,000VND(75円)ととても安い設定です。内部には色々と悲惨な戦争当時の写真が展示されています。入り口にはなぜか日本の共産党の活動を宣伝するような展示物が目立っていました。庭に展示されている戦闘機やヘリコプターは子供の頃よく日本の上空を飛んでいたもので、今にして間近に見られるとは思いもよりませんでした。
次は定番のベンタン市場。観光客が多いので価格もかなり高いらしいです。これと行って欲しいものもなく見るだけでしたが、服やバッグ、靴などが好きな女性にはいいかもしれません。
昼は、ホーチミンでカフェを経営している日本人の方と一緒に昼食。クロコダイルやダチョウの肉料理をいただきました。牛肉に比べてもクセが無く美味で、言われなければ何の肉だかわかりません。
車で移動して、ドンズー(東遊)日本語学校へ。ドンズー(東遊)とは20世紀初頭、ベトナム愛国者ファン・ボイ・チャウ氏が若い指導者を日本で育てようとして起こった運動だそうです。蒋介石やチャンドラ・ボースが日本に学びに来ていた頃のことでしょうか。
こでは4000人くらいの学生が日本語を学んでいます。おもしろいことに、学生数が2006年に5千人を記録して以降急激にその数が減り、2011年には2千7百人くらいまでに落ち込んだのですが、その後急激に回復し、2013年には4千2百人まで回復しています。これは、2011年頃に急激な韓国語ブームがあったからだそうです。日本での韓流ブームとも一致します。しかしこれは過渡的なものでかなり落ち着いてきており、また日本語を学ぶ学生が増えてきているそうです。
夜は日本人が経営するオフショア開発のソフト会社を訪問。そのまま一緒に夕食を地元の人たちで賑わう大きな酒場で食べました。ここはテレビなどでよく紹介される類の店で、多くの人が集まってビールジョッキに氷を入れてベトナムのビール「333」(バー・バー・バー)を飲みまくっているところです。ココが一番ベトナムらしい店でした。 写真を改めて見て思い出すのは、街には若い人と女性の姿が目立つことです。この辺がベトナムの活気の根源でしょうね。
22日(水)
今日は早起きしてメコン河観光。
7時15分にホテルロビー集合。8時にはバスでメコン川へ向けてバスで出発。小舟に乗ってマングローブの小川を下り、大きな船に乗り換えてメコン川を渡って昔ながらの農家の庭のようなところで食事など、全てを含めて350,000VDN(1,700円)という破格の安さに驚きました。「はとバス」だったら1万円はかかるでしょうね。昼の料理にしても、エビ、エレファントフィッシュなど相当なごちそうが出ました。
今日は最終日で夜12時過ぎの飛行機で帰ります。夕食はお世話になったガイドさんたちとNGON138という店で会食。皆、昼の食事のボリュームが多かったので食事の量は控えめでした。
その後空港へ移動して、0:30発の成田行きで帰国。朝7:45に成田に到着。とても楽しい旅でした。