最近同世代のIT業界の人たちと接する機会が多いのですが、話していると我々世代はパーソナルコンピュータの黎明期にその将来性を感じてこの業界に入ったという共通点を見出します。
私が中学生だったときは1970年代、まだ真空管やトランジスタを秋葉原で買ってきてラジオなどを作っていた世代。その後、NECのTK-80というワンボードマイコンが出て、AppleII、そしてNEC PC9800シリーズなど、まさにアナログからデジタルへのイノベーションの時代にこの道を目指し、その後のバブル経済、インターネット革命、iPhoneなどのモバイル時代を経験してきて、これからはIOT、AI時代に突入しようとしています。
このあたり、物心ついたときからすでにパソコンやインターネットが普及していた20代、30代のエンジニアとはその背景がずいぶんと違うと感じます。「若い連中は紙テープも磁気テープも見たことないし、2進数もわからんだろう」などと古い人間同士で昔話に盛り上がるわけですが、若い人から見たら滑稽でしょうね。ずいぶんと時代が過ぎて行ったものだと感じます。