【2011年8月15日の朝礼でのスピーチより】
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テレビで、あるOEM製薬会社のストーリーを見ました。
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よく知られた水虫薬や大手製薬会社・化粧品会社が販売しているスキンケアクリームなどがこの会社のOEMで製造されています。
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OEMの実態をよく知らない私は、この会社の業態は大手製薬会社から納入された薬品をただパッケージに詰めるだけ、あるいはせいぜい発注元から示された薬品の配分レシピなどに従って製造を下請けする仕事だと思っていましたがそれは全然違いました。
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薬品の研究開発はこの会社が独自に行っていたのです。つまり、日々自社オリジナルの新しい商品を開発してそれを大手製薬会社にお宅の商品として売りませんかと売り込んで、それが採用されると製造を請け負うのでした。
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興味深かったのはこの会社の営業方法です。営業マンのいないこの会社では、新商品が出来上がるとそのサンプルを製薬会社に宅配便で送りつけ、相手から問い合わせが来るのを待つのです。そうして先方から問い合わせがあると社長が言って商談をしてくるという、あきれるほどシンプルな営業でした。
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自分たちのような無名の会社がどんなに良い製品を世に出してもなかなか売れない。だから、大手企業の看板を借りて売ってもらい、自分たちは開発と製造に専念する。これは我々の商売でも大いに参考になる戦略です。