今年も新しい年度を迎えて早1カ月余りが過ぎました。
2025年という年は2000年代になって1/4世紀という区切りであり、昭和元年から100年経過したということで昭和100年というイベントなども行われているようです。過去を振り返ると、日本でパーソナルコンピューターが発売されたのが1982年で私が20歳の時でした。それから13年後の1995年にインターネットが普及しはじめ、初代iPhoneの発売は2007年でした。それから16年経った2023年がAI元年だそうです。2025年はAIが普及し始めてまだ2年ですが、すでに大きな変革が来ているということは皆実感していることでしょう。今後10年先はどうなるのでしょう。過去10年に比べて全く違う世の中になっているかもしれません。
昨日、同業社長と情報交換会を行いましたが、どこも人材獲得には苦労しているようです。ただ皆口をそろえて言うには、AIの発達に伴いロースキルのエンジニアはもういらなくなるだろうということでした。詳細設計書を見てただコーディングするだけならば、その仕事はほぼAIで事足りるというのが現在の状況です。今後5年先を想像すると、人間の友達は一人もおらずAIだけが話し相手だったり、ことによるとAIと結婚するという人まで出てくるかもしれません。
将来AIが人間の知能を上回る「技術的な特異点」のことをシンギュラリティといい、今のところ2045年ごろに訪れるというのが一般的な予想らしいですが、AI元年の2023年からたった2年でここまでAIが賢くなっているのを見ると、もう少し早く2030年代にはシンギュラリティが来るかもしれません。2030年というとあと5年です。
ITエンジニアとしてはこの大変革の中で今後の5年間にしっかりと人間としてのスキルを磨いておかないと、AIに遊んでもらって余生を過ごすか、AI上司に使われるという惨めな状況に甘んじ結果を招くかもしれません。
人間として人間らしく生きるには娯楽にばかりうつつを抜かしていてはなりません。しっかりと自分を陶冶していくことが重要です。