本日、会社最寄りの駅でスーツ姿の若者が多いなと思っていたら近所の学校の入学式でした。皆きちんとスーツを着ているので新入社員かと思っていましたが、いずれにしろ初々しくて応援したくなります。

先日ある学校の先生に問いかけられたのが、学校の限られた授業のコマ数の中でC言語を教える時間数を従来通り割り当てる必要があるかどうか、ということでした。私はそのCはオブジェクト指向のC、つまりC++やC#のことですかと聞いたところ、通常のC(非オブジェクト指向)だということでした。
20年前なら「まあCは基本だよね。Javaを教える前にCを教えた方が物の順序としてはいいんじゃない?」というのが大方の認識でした。

しかし世の中AIだDXだと沸いているこの2025年に改めて問われると、C言語(特に非オブジェクト指向のC)を時間をかけて教えても「どうだかなー」という感じです。「だったらCは削ってJavaScriptでオブジェクト指向の開発を教えた方がいいのでは」と回答しました。
ただ、先生たちの中にはやはりCが好きだ、Cを教えるべき、という人がいるらしく、なかなか調整が難しいということでした。私もアセンブラ、Fortran、Cとたどってきた人間なので、Cにはそれなりの思い入れもあり心情的には理解できます。

限られた時間の中で効率よく学習を進めていくにはどうすればよいのでしょうか。
皆小学校に入ると時計の読み方を教わります。すんなり理解する子もいれば、どれだけ教えてもなかなか理解できない子もいます。しかし、かかる時間の長短の違いはあれどいずれ皆読めるようになります。

当然ですが時計を読むために時計の構造を理解する必要はありません。もちろん、興味があればその構造がどうなっているのか探求するのは悪いことではありませんが。
それと同じで、ITエンジニア、DXエンジニアとなるためには、コンピュータのハードウェアの構造や16進数、論理演算などを極める必要はありません。もちろん基礎知識として持っていた方が良いには違いありませんが、同じ時間を学習に使うならシステム開発手法、セキュリティ、最新のフレームワークなど他に学ぶべきことはたくさんあります。

新入学の季節にあたり、何をどう学ぶか、そして人生の貴重な時間というものをどのように使うのか、改めて考えてみてはどうでしょうか?

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