宝釣りとコンプリートガチャ

【2012年5月21日の朝礼でのスピーチより】

最近話題となった「コンプリートガチャ」。何のことやらさっぱりわかりませんでしたが、結構多くの若者がこれにはまっているようです。これを廃止すると、大手携帯ゲーム会社の売り上げが15%落ちるそうですから、相当な売り上げを記録しているのでしょう。

それにしても、「コンプリートガチャ」、私にはとても醜悪な響きを持って聞こえる言葉です。このようなものを世間知らずの小学生だけではなく、いい年をした青年までをも虜にしているということ自体が情けないですね。

小学低学年の私の子供をお祭りに連れて行くと、真っ先に「宝釣り」をやりたがります。色々なおもちゃにひもがついていて、どれがどれにつながっているかわからないというやつです。子供の目を引くように高価そうなおもちゃをわざと目立つようにおいていますが、大方はくだらない絵はがきやブロマイド1枚といった、原価数円の景品が当たるだけです。そんなものに300円も払うくらいならマックのハッピーセットを食べたほうがましです。おもちゃもずっとましなものがついてきますし。

しかし、私も子供時代を思い出してみると、そのような特別な景品が自分だけには当たるんじゃないかという手前勝手な妄想が膨らみ、それにチャレンジしないと大きなチャンスを逃すのではないかという焦りと恐れから、そのひもを引いてみたくなるのです。

普通は、大人になるにつれて色々な失敗や失意を経験し、世の中のことがわかってくるものです。そして、「宝釣り」もパチンコも競馬もすべて「罠」であると気づくものです。そのうえで、せいぜい年に2回くらい数千円で宝くじを買って「夢を買う」という最初からあきらめた捨て金を納得して払うのが大人というものです。

私が子供のころに、ライダースナックというものがはやりました。お菓子についている仮面ライダーのカードが目当てでこのスナック菓子を買うのですが、カードは袋を開けてみないと何が入っているかわかりません。たいがいは「サソリ男」とかの平凡なキャラばかりで、カードホルダーがもらえるラッキーカードはなかなか出ないものですから、子供たちはスナック菓子を買ってもカードだけ持ち帰り、スナック菓子はそのまま捨ててしまうという現象が起こりました。

まあ、これなど値段が知れていますし、現金で購入するしかないわけで自分の子図解以上に買うことはできませんから、そんなに大金を使うなどということにはなりません。

しかるに、このコンプリートなんとかは、後から決済がされて課金額が数十万円にも上ることがあるそうです。子供のうちに色々と騙されたりして学習していれば、そんなものに何の価値もないとすぐにわかるでしょうし、時間の無駄であると考えるはずですが、どうもそういう人ばかりではないようです。

こんな仕組みを考える方も、はまる方もどうかしていますね。作家の安部譲二氏が宝くじの手数料はやくざの賭場で設定されている寺銭よりはるかに率が高いと指摘していました。他人の仕掛けた罠にはまることのないように、自分の力で生きていきましょう。「天は自ら助くる者を助く」です。

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