【2011年5月9日の朝礼でのスピーチより】

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5月3日から5日までの2泊3日で震災ボランティアに行ってきました。

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宮城県東松島市の鹿妻という地域で震災直後から活動している「児童養護施設支援の会」という組織があり、同会をサポートしている仕事仲間の秋元社長から声を掛けられて参加しました。

(立派な日本の人たち)

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今回のボランティア参加では、悲惨な震災被害の状況や復興に向けて努力している地元の人々、それを支える警察や自衛隊の活動などを実地に見るという貴重な体験をしましたが、自分にとってもっとも印象に残ったのはボランティアの人々の存在でした。

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児童養護施設支援の会は震災直後から数人規模で現地入りし、その時点では自治体側の体制もまだ整備されていなかったので、避難所の人々に対して直接ボランティア活動を展開し地元との信頼関係を地道に築き、今では東松島市から公民館などの施設を提供されるまでになっています。そして私が参加した5月の連休中は多い日で80人ものボランティアが集まったそうです。こうしたボランティアの多くは、会のHP、ブログやツイッターなどネット上で情報を得て自発的に集まってきています。

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関東だけでなく大阪や京都から車やバイクを飛ばして来る人がいます。一人で来る人、家族で来る人、有志の同級生数人で参加しに来た大学院生。そうした人たちが自分の自由になる時間をやりくりして1日だけ参加する人もいれば何日も泊り込んで参加する人、以前にご主人が参加されたので今度は奥さんが参加する、など色々です。

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男性、女性、独身者、家族持ち、若い学生さん、私のように少々年季の入った人、さまざまな人たちがボランティアとして集まってきます。特にお金を掛けた宣伝をしているわけでもないのに、ネットで情報を検索し、見ず知らずの組織が見ず知らずの土地でやっているボランティア活動に自発的に参加してくるのです。

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このような人たちは皆、無償で自分の時間と金と体力を使ってボランティアに参加し、活動中は見知らぬ同士がすぐに仲良くなり協力し合い、そして自分の役割を果たした後は、何も求めることなくめいめい帰っていきます。何と気持ちの良い人たちでしょう。

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震災の被害に会い、家族や家や職場を失いながらも立ち上がろうとしている人々をテレビニュースで見て、日本には何と偉い人たちが大勢いて、そうした人たちが特に脚光を浴びることもなくそれぞれの地方地方で黙々と生きていることか、と感動していました。今回は新たに、我が事ではないにもかかわらず人のために働こうという若い人たちが沢山いるということを知り、これまで若い世代に対して悲観的に感じていた自分の考えを改めなければと思うようになりました。

 

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ボランティアの皆さん(2011年5月4日)
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ボランティア仲間と

 

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