日常の忙しさに時の過ぎるのを忘れているうち、瞬く間に年末となりそして新たな年、2017年がやってきました。
今年も無事に1年を過ごすことができたことを感謝しています。
大みそかの夜は近所の氏神様にお参りに行きました。12時少し前だったので参拝客も行列を作って日付が変わるのを待っておりました。まもなく12時という時間になり、すぐ後ろの山上にある池上本門寺から大勢の人たちのカウントダウンの声が聞こえてきました。3、2、1、ゼロと声が上がった瞬間に本門寺の大鐘がゴーンと響き渡り、ああ、ことしも明けたなーと感じました。
毎年毎年、年を越すたびに「ああ、無事に年を越せてありがたい」と感謝するのですが、それも当たり前になってきて、慣れてしまい本当に心の底からの感謝というのとは違ってきているなと、自分の心を見てそう思うのも事実です。
そんな折、自宅のリビングで家族でテレビを見ていた際、たまたま録画装置に保存してあった過去の子供たちの様子を撮りためたビデオを見つけて久しぶりに再生してみました。まだベビーカーに乗っていた頃、七五三の様子、海外旅行での思い出など、子供たちの成長と親たちの変化(老化現象および体形の変化とか)もダイジェストで思い返すことができてとても楽しい時間を過ごしました。
こうして普段忘れていた過去の幸せな時間を第三者的にビデオ装置という文明の利器によって見返すことができるというのは、現代人の特権ですね。
そして、こうした映像を見て聴いて、自分は何と恵まれた幸福な人間なんだろうという言い知れぬ感謝に胸が熱くなります。年が明けたからなんとなく目出度い、というようなマンネリな感覚ではなく、本当に自分は恵まれているんだ、ということをひしひしと感じます。
こうした心の満足というものは、ただ金品を手にしたり、地位を獲得したりということの他にもっと本質的な幸福というものに他ならないと思います。