イメージ画像

相馬市長からの礼状

【2011年4月25日の朝礼でのスピーチより】

□□□□
先日、東北大震災で大きな被害を受けた相馬市から封書が届きました。

□□□■
相馬市には特に知り合いもいないし、何だろうと思って開けてみると、相馬市長からのお礼の手紙が入っていました。どうやら先日会社から送った義援金に対してのお礼のようです。この非常時に何と義理堅いことかと思いました。しかもハガキではなくわざわざ封書で、義援金を贈ってからわずか2週間ほどで届いた礼状。文面の最後には本物かどうかわかりませんが市長の署名もあります。

□□■□
大した金額を送ったわけでもないのにわざわざ市長から礼状が届く、東北人の義理堅さを感じました。

□□■■
日本赤十字に送ったのになぜ相馬市から礼状が届いたのかは不思議ですが、しばらく社内の目立つ所に掲示しておきます。

タグ

送料無料

【2011年4月18日の朝礼でのスピーチより】

□□□□
最近、Dellがこれまで別表示だった送料を商品価格に含めるようになりました。

□□□■
これまで、デスクトップであれば5,000円程度の送料がかかったので、私はこの値段はちょっと高いなと感じておりました。Dellのロジスティックスセンターは川崎にあると聞いています。私の会社は蒲田にあり川崎と蒲田はJRで1駅ですから、段ボール箱を一つ送るのに5,000円というのはずいぶんと高額です。

□□■□
もちろん、全国一律の送料ですから、割安に感じる地域もあるかもしれません。ただ、いくら遠くても宅配便で5,000円というのは高いですね。クロネコヤマトで調べると、東京から北海道に160サイズ(例えば30cm×50cm×80cm)、たいがいのデスクトップPCはこのサイズ以下に収まるはずですが、それでも2,210円です。保険料が上乗せされるかもしれませんが、Dellほどの扱い量であればそれを相殺して余りあるほどコストは下げられるでしょう。

□□■■
私は、かねてからこの送料にかなり利益が含まれているとにらんでおりました。商品そのものを安く設定し、送料で3,000円程度の利益が出れば、商品では利益がなくてもビジネスとして結構成り立つのではないでしょうか。商品はPCですから、平均的な価格が60,000円として、3,000円の利益なら5%の利益率ですからおかしくはありません。

□■□□
ダイエーが創業間もない頃のこんなエピソードがあります。
大量に仕入れたみかんが飛ぶように売れている店先では、創業者の中内さんが威勢よく客をさばいています。積み上げられたみかんの箱は、どんどんから空になっていきます。その様子を取材していた記者と中内さんのやり取りです。
「社長、みかんがよく売れていますがこの値段で売って儲けはあるんですか?」
「仕入れた値段で売っているんだから儲けなんかあるかい」
「え?それじゃ何のために商売してはるんですか?」
いぶかしがる記者にそっと教えてくれたそうです。
「そこに積み上げた空箱があるやろ、これ1箱、XX円で売れるんや、それが儲けや」
私はこの話を聞いて、商売というのは奥が深いなと思いました。

□■□■
Amazonも、最近になって送料を原則無料にしたそうです。これは大手販売会社の物流戦略の方針が大きく変わってきていることを表しているのかもしれません。顧客も馬鹿ではありませんから、朝三暮四的な価格設定に疑問を感じる人が増えてきたのかもしれませんし、圧倒的な商品発送量を抑えていることによるコストダウン効果が影響しているのかもしれません。高速道路の無料化などの物流コストに与える影響もあるのかもしれません。いずれにしろ、送料の考え方に一つのシフトが起きているような気がします。

タグ

パソコンから「おめでとうございます」?

【2011年4月11日の朝礼でのスピーチより】

□□□□
最近はパソコンソフトをインストールときにユーザが簡単に操作できるように親切なダイアログボックスで案内されます。
WindowsやMacでは当たり前ですがLinux系ではまだまだコマンドラインでのインストールが主流ですね。

□□□■
ところでこのようなダイアログボックスに書かれている日本語を読んで、違和感を覚えることが多くありませんか?
これは、海外製のアプリケーションを日本語対応にするときにどうしても直訳っぽくなり、日本語としてぎくしゃくしてしまうのです。

□□■□
まあ、これらの文章は多少の気持ち悪さを我慢しながら読み飛ばしていきますが、インストールの最後に出てくる「おめでとうございます」だけは何とかしてほしい。原文ではおそらくCongratulations!になっているのでしょう。訳せば確かに「おめでとう」ですが、たいがいの日本人はパソコンのソフトが無事にインストールできただけで「おめでとう」などとは叫びません。

□□■■
おそらく欧米人はちょっとしたことでもCongratulationsと表現するのでしょうが、日本語の「おめでとう」は、年に一度の正月や誕生日を迎えたとき、子どもが生まれたとか結婚したとか、人生の一大イベントの時に使用するものでCongratulationsに比べるとかなりハードルが高いのです。

□■□□
たぶん、翻訳した人だって、「日本人なら普通この場面でおめでとうとは言わないだろう」と思いつつも、他に適切な言葉がないので妥協しているのでしょう。私も、「じゃあ他に何と言えばいいのか」と問われると答えに窮します。

□■□■
中にはインストールの最後に「お疲れ様」と言ってくるものがありますが、これは「おめでとう」に違和感を覚えた訳者が、それに代わる言葉として苦し紛れに置き換えた単語でしょう。しかし、たかが数クリックでパソコンから「お疲れ様」とねぎらわれるのもどうにもおちつきません。こんなことで「お疲れ様」といわれると、自分が老人ホームで介護を受けている老人になったような気分にさせられます。

□■■□
ここで気づかされますが、日本語には日常のちょっとした幸せに対する表現がないのです。考えてみると、1日に10回くらい起きるちょっとした幸せに対していちいち「おめでとう」言っていたらどうなるでしょう。例えば、朝のゴミ出しがぎりぎり収集に間に合って「おめでとう」、仕事がひと段落してコーヒーが飲めて「おめでとう」、頼まれていたレポートを提出して上司から「おめでとう」、そんなにおめでとうを連発したらおめでとうがインフレを起こして安っぽい単語に堕落します。

□■■■
こんなとき、口語であれば「やったね!」とか「ナイス!」とかでいいのですが、敬語表現では適切な言葉が見つかりません。そこで提案ですが、Congratulationsを無理に日本語ンにしようとするから悩むので、これは素直に「Congratulations!」と書けばいいのではないでしょうか。今の日本の教育レベルであれば、義務教育を終えた人ならCongratulationsくらい読めるでしょう。

■□□□
先日NHKのニュースで女子アナが席巻を「せきまき」と読んでいたのでコケましたが、日本語でも英語以上に読みの難しい単語があるくらいです。音読み訓読みで悩むこともありませんから、このくらいの単語は素直に英語表記で読ませればよいのではないでしょうか。インストールが終わり、「Congratulations! これで完了です」と言われたら別に違和感は生じません。是非こうして欲しいですね。

■□□■
さて、あるソフトをインストールし終わってダイアログを閉じると、次に最後の案内ダイアログが出てきました。そこには「さあ、あたらしい世界を体験してください」と出てきました。「体験?、うーむ、新しいソフトを使うことが“体験”とは大げさな」、とまた悩むのでした。

タグ

自粛よりも日本を活気づけよう

【2011年4月4日の朝礼でのスピーチより】

□□□□
震災以来、日本が全国的に自粛ムードに包まれています。

□□□■
お祭りや花火大会など慶賀事が相次いで中止となっており、これは被災された方々のことを思えば飲んで騒いで浮かれている場合ではなく、少しでも痛みを分かち合おうということと、無駄な電力を使わず節約しようという思いやりの気持ちから発生していることは理解できますが、ここで別の懸念が出てきます。

□□■□
このような調子で自粛自粛と国全体が縮こまると、内需が落ち込み経済的に停滞してしまい、それが結局は被災地の復興の足を引っ張ることになるということを心配します。日本国民が一丸となって自粛するというのは、日本人の美徳でもあるかもしれませんが、いつもの右へならえの習性が現れているようにも思えます。

□□■■
大手企業は、このタイミングでテレビCMを流すことを躊躇していますが、「この非常時に浮かれたコマーシャルなどけしからん」という一部の意見を恐れてのことでしょう。日本人は、物言わぬ大多数の意向よりも、少数の先鋭的で強烈な非難を怖がります。

□■□□
東京電力の計画停電は当面は仕方のないことかもしれませんが、時間帯も構わずに節電節電というのにも違和感を覚えます。専門家によると、電力は需要がピークの時にブラックアウトが起きる可能性があるわけだから、需要が供給を大きく下回る夜間にまで節電するのは意味がないと言っております。私の母は、「うちも節電しくちゃ」ということでいつも点けておく階段の明かりを消すようにしたのですが、足元が暗くてよく見えず、足を滑らせて何段か滑り落ちて体をしたたかに打ったそうです。幸い怪我はありませんでしたが、このようなことで怪我をしてはそれこそ本末転倒です。

□■□■
「まわりがこう言っているから、皆がこうしているから」と、合理的な判断なしに付和雷同してしまう国民性が少し恐ろしいです。戦時中、燈火規制の中で明かりを点けていると隣近所から寄ってたかって非国民と攻撃されるのと似ているように感じます。竹やりでB29が落とせるわけがないということは合理的に考えれば至極当然ですが、集団でヒステリーになるとそのような判断もできなくなるのです。

□■■□
本当に被災地の復興を助け、日本全体に活力を取り戻すには、大いに飲んで食べて内需を拡大させることの方が、節電するよりも効果があるかもしれません。東北地方には農家や酪農家がたくさんいます。海岸沿いには多くの漁港があります。半導体関連の工場や自動車などの製造工場から生産される部品は、政界中のハイテク製品にとってなくてはならないものです。こうした産業が復興していく段階に至ったとき、もう数ヶ月か気かもしれませんが、そのときには私たち日本人は物を買わずに節約するのではなく、そうした産業に需要が生まれるように大いに物を買うべきでしょう。

□■■■
東北、北関東の被災地で作られた農産物やハイテク部品を使ったIT機器や自動車には、復興シールとかを貼って目印とし、そのシールが貼られた商品の購入には消費税を掛けないようにするなどして優遇すれば、地元は大いに助かるでしょう。

■□□□
しかし原発が収まったと仮定して、その後の復興に対して最も障害になるのが東京電力の計画停電です。夏の電力需要がピークに達するシーズンはあっという間に来てしまいます。政府はただちにサマータイム制とか企業の休日分散化など、具体的な対策を示す必要があります。しかしながら、どうもそのあたりの動きは鈍いように感じられてなりません。

■□□■
なにはともあれ、暗い顔でじっとして我慢するのではなく、元気を出して楽しく暮らし、大いに消費することが最も大切です。
もちろん、消費=浪費ではありません。この機会に、東北産の米や野菜をもっと食べるとか、三陸のうまい魚をつまみに東北・北関東の地酒を皆で飲もうというような、明るいムードを作り出していきたいものです。

タグ

このページの先頭へ